共用部分の維持管理
鉄筋コンクリート造でできている強固なマンション建築物におきましても、紫外線による劣化は免れません。その場合、共用部分であります建物の構造体に大きく影響を及ぼします。屋上の防水工事や外壁のクラックやタイル目地の劣化など、建築して15年程度で一回目の大規模修繕が行われます。マンションの場合、共同住宅の性質上居住者の賛同を得て工事内容等を取り決めますが、管理会社を中心として入居者による大規模修繕委員会などが設立され工事内容のについて打ち合わせします。そして、管理会社が建設会社を選ぶのではなく、大規模修繕を管理するコンサルティング会社を公募により見積金額とその内容の整合性などを考慮して大規模修繕委員会で選択します。
マンションには共有部と専有部とに分かれます。そして、共有部の大規模修繕の内容と専有部の内容とでは違いがあります。例えば、マンションの専有部であります各住戸の居室部分の内装工事の模様替えは、管理組合によって細かくは違う部分がありますが、基本的にはその住人が個人負担によって業者や仕様などは自分で選んで工事ができます。また、共有部でありますバルコニーにおきましては、大規模修繕として大規模修繕委員会を設立して建物全体の防水工事として行います。その際、エアコンの室外機や小型の物置など工事の邪魔になるものは個人の負担にて移動して工事に支障がない状態にしなければなりません。また、サッシも共有部分ですので、勝手に遮熱性のあるペアガラスなどには変えられません。